松本市の国宝・旧開智学校が再オープンする9日、記念イベント「国宝の架け橋リビング」が開かれる。松本城と結ぶ通り(開智通り)を初めて歩行者天国にして、周辺施設も利用しにぎわいを創出する。キッチンカーも出るマルシェなど、さまざまな催しがある。
9日初の歩行者天国マルシェなど
開智通り歩行者天国実行委員会が主催。同エリアは二つの国宝を結ぶ場所として、3年前から官民が進める「三の丸エリアビジョン」に基づき、市民と観光客の交流の場「タカノバ」などを設置。まちづくりの機運が高まっていた。
旧開智学校は耐震工事で約3年半休館し、展示などをリニューアルして9日午前11時に再開する。歩行者天国は午前9時から午後5時まで、松本神社前交差点から開智小学校まで。催しは午前10時から午後4時まで行う。
道路東側と松本神社境内、タカノバに食品、雑貨、手作り品など約40店と、8台のキッチンカーが並ぶ。地元の新体操クラブWingのフリーマーケット、開智小児童の手まり販売や、同小金管バンドや地元ミュージシャンによる演奏も会場を盛り上げる。
近くの開智公園(市中央図書館東)で青空図書館や読み聞かせ、旧開智学校庭園(入場無料)では着付け体験や松本大茶道部による野だてもある。
実行委員長は、3年前に「信州松本城町(しろまち)文庫」を開設し、空き家活用などに取り組んできた藤木大介さん(42、蟻ケ崎2)。「地域の財産になる大イベント。取り組んできたことが大きな形になった」とし、来場を呼びかける。詳細は「タカノバ」のインスタグラム。