世代を超えて松本の街づくりを考えようという「ワールドカフェ」が10月23日、松本市立博物館(大手3)で開かれた。9月に開かれた、子どもが大人と協力して地域の魅力を探る催し「まつもと未来マルシェ」に続く企画。中高生や大学生、大人の40人以上が参加した。
子どもの居場所づくりなどの活動をする同市の一般社団法人ONE─PARK(ワンパーク)が主催。
参加者は4~7人の8グループに分かれ、まず「関わったイベントや今まで経験したことに対して感じたこと、思ったこと、気づいたこと」を発表し合った。
まつもと未来マルシェに参加した高校生は「地元の企業と連携し、おやきを共同開発したことはとてもいい経験になった」、商業科に通う高校生は「初めて商業高以外の高校と活動でき、とても新鮮だった。イベントは空気感が大事だと感じた」などと話した。
次はメンバーを変え、「やってみたいことを形にするために具体的にどんなことが必要?何年後に実現できるか?」といったテーマで意見交換。松本蟻ケ崎高1年の本多心さんは書道部で活動しているといい、「日頃、地域づくりについてゆっくり話す時間はない。参加して視界が広がり、書道パフォーマンスに生かせるのでは」などと話した。
企画運営を担当した原田夏希さん(23、松本大大学院総合経営研究科1年)は「学校、学年を超えて顔見知りになれたら、できることが増える」、まつもと未来マルシェの古田俊光実行委員長(53、同市城西1)は「今は新しい街づくりのチャンス。提案して終わりではなく、小さくてもいいから挑戦してみたい」と話していた。