小谷村の複合拠点施設おたりつぐらで10月20日、「縄ない・縄跳び選手権」が開かれた。村内外の大人が3分間にわらをなって作った縄の長さと、その縄を使い子どもが縄跳びを続けた時間をそれぞれ競った。子育て世代の親子は、講師から昔ながらの技術を学んだり、わらの感触を楽しんだりした。
縄ない選手権は講師を含め7人が参加した。経験の浅い参加者はまず、わら細工に堪能な山田和男さん(86、中土)、丸山陸榮さん(86、同)から、わらを手のひらで転がすようにしてねじる動作を教わり、しばらく練習。競技が始まると、素早く丁寧に手を動かしていた。
優勝者(講師2人を除く)の一人、今井杏さん(34、千国乙)は90センチを記録。「縄ないは幼少期以来だが、祖父母とやった記憶がよみがえり、楽しくできた」
縄跳び選手権は子ども7人がエントリー。望月こうめさん(5)が、母親のなった縄で誰よりも長く跳び続け、優勝した。
選手権は、かつては地域の住民運動会の種目でもあった縄ないを楽しみながら伝承していこうと、村集落支援係が初めて企画した。