劇団「れんげでごはん」節目の20回公演

9・10日上土劇場陶製れんげ販売も

松本市が拠点の劇団「れんげでごはん」は9、10日、「今日も世界は回ってる!?」を上土劇場(大手4)で上演する。節目となる第20回公演で、劇団のマークが入った陶製れんげ(500円)を会場で販売する。
舞台は結婚相談所。相談員の梅村はある日、朝の光景が何度も繰り返されていることに気づき…という「タイムループ・モーニングコメディー」だ。
劇団は2006年、当時20代だった男女6人で結成。「登場人物はだいたい暗い性格」というコメディーを年1、2回発表し、同世代の観客を中心にファンを獲得してきた。結成から18年の間には団員の結婚や出産もあり、旗揚げメンバーの一人は「同世代のお客さんとは、一緒に人生を歩んでいるように思う」と話す。
現在の団員は30~40代の男女7人だが、今回は高校時代に団員に指導を受け、東京で演劇の経験を積んだ奥原夏穂さん(26、同市)が客演する。
代表で作・演出の加藤和博さん(47、神林)は「ありえない状況から抜け出そうとあがく、真剣な姿を見て笑ってほしい」とにっこり。結成時からの団員で、梅村役の西村宗基さん(41、里山辺)は「時間に閉じ込められて焦る姿に、人の本質が見えるよう。演じながら胸に刺さるときがある」と話す。
9日午後2時、7時、10日午後2時開演。前売り一般2千円、学生千円。当日は500円増し。問い合わせはメール(renge.sinop@gmail.com)で。