松本市を拠点に活動する混声合唱団「あひるの会」は10月26日、「リハビリコンサート」と題したスピンオフ(番外編)演奏会をあがたの森文化会館(県3)で開いた。コロナ禍の活動休止などで、2018年の定期演奏会以来のステージ。メンバーの減少や練習不足で「リハビリ中」ながら歌の楽しさを届けた。
主な練習会場である同会館の一室を舞台に、約25人が出演。歌詞に歌の素晴らしさが表現された合唱曲「ほらね、」や同団が大切に歌い続ける中島みゆきさんの「時代」、20年に予定されていた定期演奏会で演奏するはずだった坂本九さんの曲など計15曲余を、若々しいハーモニーで披露した。
司会の団員が「褒められ育てられる合唱団です」と観客に拍手や歓声を求めるなど、和やかな雰囲気で進行。童謡唱歌を一緒に歌う場面もあった。
同団は、松本県ケ丘高校(同市)の音楽部(合唱部)卒業生を母体に1968(昭和43)年に発足。常任指揮者は、同校出身の神戸大名誉教授、斉田好男さん(兵庫県)。現在の団員は同市や近隣の40~80代で、月に2回活動している。
丸山貴美子代表(65、同市出川町)は「6年ぶりの演奏会になったが、これを機にホールでの演奏会につなげていけたら」と意欲を語った。団員は随時募集中。問い合わせは担当者=こちら=へ。