大町市の市立大町山岳博物館で12月1日まで、企画展「日本人とエベレスト~その聖性から大衆化まで~」(信州の山岳文化創生会議主催)が開かれている。世界最高峰に挑んだ日本人登山家らの歩みを振り返る写真パネルや登攀(とうはん)装備など、計40点ほどを展示。11月17日に関連の講演会とシンポジウムがある。
写真は、1970年に日本人として初めて登頂に成功した日本山岳会隊、女性で世界初登頂の田部井淳子さん、清掃登山に取り組む野口健さんらを紹介。公募登山隊が全盛の現在、頂上付近の登山者の長い列も印象的だ。
装備は、日本山岳会隊に参加した同市出身の平林克敏さんが使った登山靴など。観覧は入館料(大人450円)が必要。午前9時~午後5時(12~3月は10時~4時)。月曜休館。
17日午後1時半~4時、山と溪谷社(東京)元出版部長の神長幹雄さんが講演し、神長さんといずれも登頂経験者の日本山岳会前会長・古野淳さん、登山家・山岳ガイドの倉岡裕之さんをパネリストにシンポジウムを同館で開く。コーディネーターは同会議委員の扇田孝之さん。定員先着40人。参加は15日までに同館に電話(0261・22・0211)で申し込む。