松本市の裏町の活性化を目指して活動する信州松本うらまちレジリエンス協議会は16日、参加型演劇「極刑」松本公演を上土劇場(大手4)で開く。演じる人を募りオーディションをしたり、観客から選ばれた人が出演したり、スマホからその場で質問できたりなど、訪れた人全員が参加する作品だ。
舞台は松本市。元社員が工場の事務所の机の中にある現金を盗もうとするが見つかり、経営者夫妻を殺してしまう。裁判員裁判で検察は被告人に死刑を求刑し、弁護人は死刑を回避すべきと主張するが|。
総合演出は弁護士で元検察官の今井秀智さん(神奈川県鎌倉市)。裁判長として出演する。演じるのは10~60代の松本市などに住む男女12人。3月にオーディションを行い、検察官、弁護人、被告人、被害者の娘役などを選んだ。
昼の部に裁判官役で出演する松本蟻ケ崎高校2年の守屋朋花さん(17、同市)は、演劇部に所属する。「異世代の人と演じるのは緊張する。裁判を題材にした劇は初めてで、いい勉強になる。被告人と真剣に向き合いたい」
同協議会の林勇次会長(64、城西1)は「全く新しいタイプの演劇。参加者も観客も裁判を身近に考えるきっかけになれば。8カ月でつくりあげた集大成を見てほしい」と話している。
昼の部午後0時半、夜の部5時開演。前売り一般4千円(当日5千円)、学生3千円(同4千円)。高校生以下特別割引価格2千円。チケットは販売サイト=こちら=から。裏町の一部店舗でも扱う。NPO法人まちとコラボの跡部さんTEL050・8889・2225