アニメで楽しい時間を 「七色プロジェクト」県立こども病院にDVD寄贈 野菜育て販売 売り上げで購入

塩尻市広丘堅石の小中学生5人でつくる「七色プロジェクト」が10月30日、安曇野市豊科の県立こども病院を訪れ、アニメのDVD10枚を寄贈した。今夏、自分たちで育てた野菜を塩尻市内で販売し、その売り上げで1万円分を購入。稲葉雄二病院長に手渡した。
贈ったのは「ペット」「カンフーパンダ」など米国の人気アニメ。メンバーで広丘小学校6年の小林茉乃彩(まのあ)さん(11)が「間違いなく面白い」と太鼓判を押す作品を選んだ。
七色プロジェクトは2022年、幼なじみの小林良佑那(らうな)さん(信大附属松本中学3年)と西村光太さん(広陵中学3年)を中心に結成。文房具などのお下がり会や、進学を控える高学年児童と中学生の交流会など、地域の子どもを支援する活動をしてきた。
結成当初から友人を巻き込んで野菜を作り、収益金で寄付活動も。今回は良佑那さんらメンバーが、かつて検査などで同病院に通っていたことから寄贈した。
良佑那さんは「1枚でも多く贈りたいと、野菜を一生懸命育てて売った。子どもたちに楽しい時間を過ごしてもらえたら」と話し、稲葉病院長は「ここに通っていた子たちが、この病院に関心を持ち続けてくれたことが本当にうれしい」と感謝した。
メンバーは、入院中の子どもの学習サポート体制を稲葉病院長に質問するなどし、面談は30分以上に及んだ。