物件や工務店の話 予算など動画で紹介 不動産情報サイト「ココスマ! STYLE」

夢に描いた住まいの手伝いを

夢、憧れ、一生の買い物─といったイメージがある「マイホーム」。建て売りを選ぶ人もいるが、一から考えて建てたい人もいる。それにはモデルハウスを回ったり、新築見学会に足を運んだり、工務店の話を聞いたりすることが必要だ。だが、仕事が忙しい、子育て中などの事情で、なかなか時間が取れない人もいる。
そんな人に向け、不動産情報会社「JOHO(ジョウホウ)」(松本市大手4)は10月28日、住宅を動画で紹介するサイト「ココスマ! STYLE」を立ち上げた。
物件を動画で見せるだけでなく、リポーターが工務店の思いや施主のこだわり、予算なども伝える。家を造りたい人の「知りたい」が詰まっている。スマートフォンで手軽に見られるのも便利だ。

ルームツアーをスマホで気軽に

スタートして間もないサイト「ココスマ! STYLE」をのぞいてみると─。メニューを開くと、「新築住宅を探す」「リノベーション住宅を探す」「30秒動画から住宅を探す」「施工会社を探す」など、さまざまな項目がある。
「新築住宅を探す」をタップすると、「ビルトインガレージのある二世帯住宅」など、キャッチコピーが付いた施工例が出てくる。気になる家をタップすると中信地方などのエリア、間取りのタイプ、価格帯、工法、延べ床面積、特徴などがまず文字で紹介される。
「この住宅を動画で確認」をタップするとリポーターと施工した会社のスタッフが登場。玄関やキッチン、リビングなど、一つ一つを丁寧に説明する「ルームツアー」が始まる。
エリア、価格帯、間取りの他、施工例や注文住宅、工務店、お施主様の声─といったこだわり条件から探すこともでき、希望に合った施工例の動画が出てくる。スマートフォンで気軽に見られるので、ちょっと空いた時間に開いたり、再生したり止めたりの細切れ視聴もOK。自分なりの住宅訪問ができるのがありがたい。

家造りの疑問に答える情報提供

運営するJOHOは1996年に設立した。不動産情報の専門誌を発行していた不動産情報社が母体だ。インターネット事業を手がける会社としてスタート、地域の会社だからこそできるウェブサイト作りをと、「ココスマ!」を立ち上げた。
「モデルハウスや新築住宅の見学会が開けない」。コロナ下の2020年、困った住宅会社から相談を受けて動画サイト「住宅チャンネル」をオープンした。ハウスメーカーや地元工務店の展示場、家造りの秘密を見ることができるサイトだった。
やがて、造る側からの一方通行ではなく、見る側の立場に立ったサイト作りも必要と、内容の見直しを検討。家造りを考える子育て世代を対象にアンケートをした。知りたい情報として「どのくらいの金額で建てられるのか」「どんな会社が造ったのか」といった声が出たという。
そうした疑問に答えようと10月、「ココスマ!」と「住宅チャンネル」を統合した新ブランド「ココスマ!STYLE」を立ち上げた。価格帯を盛り込んだり、工務店の店主やスタッフなどの思い、住む人のこだわりを聞いたりと、家を造りたい人に寄り添った内容になっている。
JOHOの松本義隆社長(48)=写真左、動画のリポーター、企画制作を担当する樋口有紀さん(55)=写真右=は「子育て世代など忙しい人に、気軽に家を見てもらい、夢に描いている住まいが持てる手伝いができたら」。造る人と住む人をつなぎ、夢のマイホーム実現の近道になれるか。JOHO TEL0263・35・9800
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