台風で中止の夏祭り 村の若者がリベンジ企画 山形村文化祭で「じゃんずら復刻版」

若い力で夏祭りを盛り上げようと活動する山形村の「じゃんずらプロジェクト(略称・じゃんぷろ)」(大岩音寧代表、6人)は11月3日、村農業者トレーニングセンター周辺で開いた村文化祭で「じゃんずら復刻版じゃんぷろまつり」を開いた。台風で中止になった夏祭りのリベンジ企画で、文化祭を盛り上げた。
夏祭りに向けてイベントを企画して準備を進めてきたが、中止を受けてすぐに集合。「どうしてもやりたい。日を改めてリベンジしよう」と意見をまとめて村に相談し、文化祭当日に形を変えて行うことになり、新たな準備を進めてきた。
イベント周知のチラシを基に、本物と1カ所違うダミーを10種類作り、文化祭会場に貼った「間違い探し」を実施。間違いを見つけた数に応じてカプセル玩具販売機を回せるとあって、チラシを手に会場を巡る親子連れや子どもたちの姿があちこちに。
チョークで道路に絵を描いたり体験講座でうちわを作ったりと、夏祭りで予定していたイベントも行い、「これまで文化祭は身内が出るステージや発表だけを見て帰ることが多かったけど、楽しめるものがあっていいね」と喜ぶ声が上がっていた。
大岩代表(23)は「中止からのリベンジだが一つの経験値になったし、これだけにぎわうと思っていなかったのでうれしい」と笑顔。来場者に内容の説明をしていたメンバーの大池杏奈さん(16)は「参加した人が笑顔になるのがうれしい。後輩もじゃんぷろに参加してくれれば、地域が活性化すると思う」と、来年の活動を見据えていた。