塩尻市大門七番町の中野あみもの教室は11月23、24日、生徒の作品展示会と即売会を教室で開く。主宰の中野雅子さん=写真左から2人目=と生徒らはその準備と並行し、能登半島地震と能登豪雨の被災者支援のため、冬に役立つ帽子やマフラー、手袋などの制作にも励んでいる。
石川県七尾市和倉町で旅館を営む知人から、地震で営業できなくなったと聞いた中野さん。「命があっただけでも感謝。弱気になっていられない」などとつづられた手紙も4月に届き、「能登の冬は寒い。少しでも暖かく過ごしてほしい」と、すぐに小物を編み始めた。
被災地を訪れた親族から、復興が進んでいない様子や、支援物資の分配などが滞りがちな状況も聞いた。その上で編み物教室ならではの支援を呼びかけ、生徒らも賛同して制作に協力。これまでに約60点が編み上がった。
石川の知人も支援を喜んでいるといい、100点をめどに制作を続け、12月中に現地に送る予定。中野さんは「生徒の皆も前向きな気持ちで取り組んでおり、私も頑張らなきゃ」と笑顔で話す。
展示即売会は、カーディガンやセーター、ベストなどのほか小物も並ぶ。両日とも午前10時~午後4時。同教室TEL0263・52・7098