5連勝しホームでPOを
松本山雅FCが、昨季の霜田正浩監督就任から初の4連勝。今節でのJ2昇格プレーオフ出場を決めた。チームでただ1人、今季の公式戦すべてに出場している安藤翼は、2試合連続ゴールと1アシスト。FWでの先発起用が続き、「自分のやることが明確になった」と、迷いのないプレーで結果を出している。
安藤1G1A 迷いないプレーで持ち味解放
得点は前半16分。GK大内一生からのロングボールを胸で受けながら反転。ワンプレーで相手の背後を取り、そのまま持ち上がる。右足で蹴ったボールは相手の体に当たりながらもゴールラインを越えた。「1点目は翼の個人技」と霜田監督。
2点目のアシストも巧みだった。同31分、味方が奪ったボールが速いテンポで渡った。勢いを生かし、三段跳びのように弾んでステップを合わせ、縦パスを送り込む。相手の間を射抜いて村越凱光の足元に届けた。
ダイナミックな動きから正確なキックを繰り出せる。身長170センチながら屈強なDFと競り合い、ロングボールの受け手になれる体幹の強さも際立つ。
サイドが主戦場だった夏場、「もっとアタッカーとしてやれる」ともどかしげだった。それが3バックに変わり中央に。「ゴールが見えたら脚を振る(シュートする)動きがやっと出てきた」。シーズン最終盤で持ち味を解放している。
「1点目はサポーターとアルウィンの雰囲気が(ボールを)ゴールまで持って行ってくれた。(4位になり)プレーオフもホームでやりたい」。プロ5季目で初のリーグ全試合出場となる最終戦を5連勝で締めくくり、サンアルに戻るつもりだ。