はかる歴史見て触れて 12月26日まで はかり資料館で企画展

松本市はかり資料館(中央3)は、企画展「今昔はかり展」を12月26日まで開いている。現在は使う機会が減り、見ただけで使い方が分からないはかりを、構造の解説や歴史などと合わせて展示している。実際に体験できるものもある。
さお秤(はかり)や手回し計算器、計算尺、ノギスの計十数点を展示。さおの一端に物をつるし、取っ手を支点に分銅を移動して、さおが水平になった時の目盛りを読んで重さを計るさお秤は、江戸時代以降に製造された物。ものの内外の寸法や深さなどを測定できるノギスは、明治時代の木製の品も並べた。
1923(大正12)年に1号機が完成した国産の手回し計算器は当初は高価で、昭和40年代以降は電卓に代わった。
学芸員の遠山順子さんは「今の日常生活では『はかる』ことが減っている。この企画を通して、はかることの大切さを楽しんで経験してほしい」と話す。
午前9時~午後5時。月曜休館。入館料200円(中学生以下無料)。同館TEL0263・36・1191