地区家具店に交流の場 福島八沢地区空きスペースで昼食会

木曽町福島の八沢地区の家具店・桧物屋(ひものや)で6日、「八沢サロン」が開かれた。店内の空きスペースを交流の場にと、住民ら約20人が登録する同名の組織が試みた昼食会。主に70、80代の18人が参加し、食卓を囲みながら「ご近所なのに十数年ぶりに会ったね」などと会話を弾ませた。
会場は店が用意したテーブルやいすなどが並び、主催者が弁当を用意。食事前に町役場保健係の管理栄養士が、高血圧予防のため料理を減塩する手法を教えた。
商店街ではかつて店先での交流も盛んだったが、時代の変化で外出しない高齢者も多くなった。坂の上にある同地区の集会場は、高齢者は利用しづらいといい、「気軽に行ける場所と時間で」と、同店の協力を得て会場にした。
参加した小松利子さん(76)は「知人と久しぶりに会って話ができ、とても楽しかった」。サロンは今後も不定期で開くといい、代表の加藤ゆみ子さん(70)は「場所を提供してもらい、とてもありがたい。より多くの人が参加してくれれば」と話していた。