版画家の小平さん 安曇野で装画・挿絵の原画展

安曇野市穂高牧のカフェ「凡凡舎(ぼんぼんしゃ)」は12月10日まで、同市の版画家・小平彩見(さいみ)さん(51、堀金烏川)の装画・挿絵の原画展を開いている。展示しているのは、松本大松商短大部非常勤講師の中本晶子さん(70、松本市岡田下岡田)が昨年末に出した「平和の種が見つかる絵本55」(高文研刊)の原画10点。著書で取り上げた絵本なども並ぶ。
中本さんは著書で、55冊の絵本を「『平和』って何だろう」「『地球』とともに生きる」など6章に分けて掲載している。
小平さんは、各章の最初のページに、モノクロの木口木版(輪切りにした木材の断面を彫る木版画)を主とした作品を入れた。「『地球』とともに|」には、「宙(そら)の木」と題し、大きな木に鳥、月、人間を配した一枚。表紙の絵は多色刷りの板目木版(木を縦に切った面を使う木版画)で、「白い鳥」の題が付く。
この他、中本さんの著書、取り上げた絵本55冊が並ぶ。
2人は「会期中、何回か訪れ、カフェで好きな絵本を読んでほしい」とカフェ経営者に相談。期間中のみ使える「カフェチケット」(好みのドリンク代2回分1100円、3回分1500円)を用意した。「版画入りで、使い終わったらしおりになる」と小平さん。
展示は午前10時~午後5時(1日は2時半)。水・木曜休み。カフェチケットなしでも見られる。8日午後3時半~5時、「絵本の中に平和の種を見つけよう」と題した茶話会を開く。茶菓子付き700円。定員15人。要予約。同カフTEL0263・87・0654