中学サッカーの第23回チラベルトカップ県新人選抜大会は11月16、23、24日、中体連新人大会の県内4地区の各4強や、松本市大会の上位など計24チームが出場して同市旭町中グラウンドなどで開いた。最終日に準決勝以上を行い、旭町(中信A組1位)が2年ぶり4度目の優勝を果たした。
準決勝は旭町がFC戸上JY(北信1位)を2─2(PK4─1)で、梓川(中信B組1位)が明善(松本市4位)を4─0で破った。決勝は互いにチャンスを決め切れず、延長を含む70分は両者無得点。PK戦を旭町が5─3で制した。
勝負強さが際立った旭町の内山晴翔主将(2年)は「(大会を通じて)ただ前に蹴らず、前線の選手に当ててサイドに展開するなど、練習でやってきたことが出せた」。
決勝で相手のシュートを防ぎ、準決勝ではPK戦の2本を含むPK3本を止めたGK百瀬醍冴(だいご)(同)は「諦めずにボールを追った。『自分が止める』という気持ちだった」と胸を張った。
梓川は、大会全6戦で計1失点の堅守が光った。松本碧斗主将(同)は「全員で集中して守れた。最後に1点決められれば」と悔しがった。
旭町中サッカー部は中学部活動の地域移行で来春、山辺中サッカー部と合流し、主に市北部の生徒を受け入れる「FC松本ノルテ・ユナイテッド」に生まれ変わる予定で、校名で出場する最後の大会で有終の美を飾った。