松本市今井の道の駅を運営する、今井恵みの里(塩原資史代表)は、農業振興や地域活性化の取り組みとして新ブランド「imaipple(イマイップル)」を立ち上げた。同地特産品のリンゴのスイーツを作って販売し、県外客や若い世代の集客と地域の知名度アップ、農家の所得向上などを期待。8日、ブランド名の表彰式などを開いた。
パティシエの小澤佑介さん(30)が中心になり、品種ごとに特長を生かした旬のアップルパイを、昨年から月1回店頭販売してきた。さまざまなリンゴが集まる「同駅の農産物直売所ならでは」のスイーツだ。
リピーターも多く好評なことから、収穫期以外の時期にも楽しめる冷凍の「生アップルパイ」や、見た目が華やかでギフトなどにお薦めという「りんごとヘーゼルナッツのタルト」も開発。スイーツブランド名を公募し、118件の応募の中から塩尻市の女性(28)の案を採用した。
「パティシエがいることで、ここでしかできない満足度の高いスイーツが作れている」と塩原代表。これまで廃棄するか格安値で出荷されていた、規格外農産物の活用にもなり、「農家の所得を増やす仕組みづくりにもなる」と話した。