臨床美術の楽しさを 松本市美術館で教室生の多彩な作品展

子どもや高齢者、障がい者などに、絵やオブジェなどの創作を通して脳を活性化させる芸術療法(アートセラピー)の一つ「臨床美術」の楽しさを伝える松本市の「アトリエ洗濯船」(杉浦加津美さん主宰)は12月7、8日、「臨床美術誰でもアート展」を市美術館(中央4)で開く。
同アトリエの小中学生クラス6人と、障がいがある人とその親2組が今年取り組んだ「ドラゴンコラージュ」「かぼちゃの立体」など絵画や版画、立体の約15のプログラムごとに作品を展示する。子どもたちが進行役を務めるミニワークショップ(WS)「15分アート」もある。
展示に向けて17日の小学生クラスでは、はがき半分大ほどの紙にシールを貼ったり、オイルパステルを重ねたりして作品をいくつか作り、それを掲示してイメージや感想を伝え合う鑑賞会を行った。
鹿内かみなさん(9、同市)は「いろいろな面白い作品が作れ、感じたことを伝え合うのも楽しい。多くの人に見てほしい」。杉浦さんは「誰もがアーティスト。自由で豊かな発想、表現の違いを楽しんで見てもらえたら」と話す。
両日とも展示は午前9時半~午後4時、ミニWS(参加費100円)は午前10、11時、午後1、3時の4回。