発声や表現など学んだ成果披露
「塩尻市民演劇フェスティバル」(実行委員会、市など主催)が12月8日、市レザンホール(大門七番町)で開かれる。今回は市内の「演劇サークルえてるな」による1演目だけだが、同サークルの指導で月1回開く演劇ワークショップ(WS)に参加した小中高生15人が出演し、成果を披露する。
演目「推し活」は、同サークル代表の荻場美穂子さん(63)=写真右奥=が、最近の世相や若者にリサーチした内容を基に書き下ろした、コミカルながらも問題提起を込めたストーリー。
演劇WSは、コロナ下の子どもたちに想像力やコミュニケーション能力、創造性を育んでほしいと始め3年目。5月から月1回、発声などの基礎や、自分の気持ちの表現などに取り組んだ。
初参加の小学5年生・中村真結(まゆ)さん(10)は「せりふを覚えるのは難しいが、踊るのが楽しい。たくさんの人に見てほしい」。都市大塩尻高1年の演劇部員・田村莉湖(りこ)さん(16)は「初めて一緒に演じる人たちと、率直に意見を伝え合うのが難しかった。舞台は自分自身が楽しみたい」と話す。
荻場さんは「集団で創り上げる難しさと楽しさは、子どもたちにとって貴重な経験になったのでは」と集大成の演技に期待する。
障がいのある人らの「劇団ダイナ」(同市)のメンバー3人も参加する。午後1時半開演。入場無料。問い合わせは市社会教育スポーツ課TEL0263・52・0902