松本市の洋裁の貸しアトリエと手芸用品店「洋裁と愉(たの)しみ多多(たた)」(蟻ケ崎1)は12月21日まで、日本で暮らす移民や難民、路上生活者らの支援活動をする「つくろい東京ファンド」(東京)へのチャリティーイベント「ファンパーニュマルシェ」を開いている。最終日には、同ファンド職員によるお話会を開く。西アフリカのカラフルなプリント布「パーニュ」を使って、同ファンドに集まる人らが作ったヘアゴムやバッジ、多多店主の松井木綿子(ゆうこ)さんが作ったバッグなどを販売。売り上げを同ファンドへ寄付する。日本にいる難民らによる自国の料理レシピ本「海を渡った故郷の味」(難民支援協会・編著)も販売する。
イベントを企画した松井さんは、2021年に入管収容施設で死亡したウィシュマ・サンダマリさんの事件や、改定入管法問題にショックを受け、「こんなひどいことをしている日本の社会を子どもたちに残したくない」と思い、仮放免者の現実など日本の難民問題に関心を持つようになった。
講座や裁判傍聴などを通じて支援者らと知り合い、今回の催しが実現。「外国籍の人への差別的な視線や姿勢はおかしい。一緒に働いて、一緒に生きていく当り前の社会を考えるきっかけになれば」と話す。
21日午後4~6時、同ファンド職員の武石晶子さんが「日本に暮らす移民・難民の方たちの食卓から見えてくるもの」と題して話し、クルド料理のスープと揚げ物も味わう(参加費500円、要予約)。20、21日はパーニュでアクセサリーを作るワークショップも(500~千円、要予約)。
午前9時半~午後5時(土曜は6時)。日、月曜休み。多多℡0263・50・7812