松本市安曇で12月20日からオルゴール「カノン祭り」  25日は16台でコンサート 8台の音色聴き比べ

松本市安曇の国道158号沿いにあるカフェ「桜ノ木」で、12月20日から8台のオルゴールがパッヘルベルの「カノン」を奏で始める。異なる音色やアレンジで名曲を聴き比べる企画で、題して「カノン祭り」。25日には、さらに8台を加え、メーカー担当者の解説で古今東西の人気曲を聴くコンサートもある。
オルゴールは、機構や箱の作りによって音数や音色が違い、編曲も変わる。
同店では、昨年からフジゲン提供のオルゴールを2カ月ごとに入れ替えてきた。店主の肥沼司さん(54)は「単純な機械というイメージを持っていたが違った」とすっかり気に入っている。自分も好きなカノンの聴き比べで、カフェの来店客に年末年始を楽しんでもらおうと思い付いた。
集まるオルゴールは、シリンダー式、ディスク式にカード式。手巻きのゼンマイで動かすタイプが多いが、手回しして演奏するタイプもある。音を出す弁の数も18から100と多彩。「オルゴールというものを感じて、お気に入りを見つけてもらいたい」と肥沼さんは話す。
25日のコンサートには、主役として人の身長ほどもある大型ディスクオルゴールが持ち込まれる。こぢんまりとしたログハウスに置く、という会場設定について、フジゲンの胡桃澤紀彦さん(51)は「大きな木箱の中で響かせるようなもの。この組み合わせは他にない」と目を輝かせる。4日に試奏を行ったところ、「予想以上に音が響く。オルゴール自体が喜んでいる」と声を弾ませた。
コンサート当日は計16台のオルゴールが集まる。国内に流通するほぼ全種類を聴き比べることができるという。胡桃澤さんが解説しながら演奏する。
カノン祭りは1月12日まで。月・火曜定休(年末年始は無休)。
コンサートは12月25日に正午と午後2時の2回。入場無料(ワンオーダー制)。要予約。桜ノ木TEL0263・31・3424