安曇野市の豊科高校演劇部(8人)は12月21、22日、松本市大手4の上土劇場で自主公演をする。部員たちは「自分たちが思いっきり楽しむことで、見る人に笑顔になってほしい」と稽古に励む。
演目は、「ごくらく探偵社ウラのお仕事」。個性豊かな探偵社の社員たちが、モンスターペアレントに苦しむお人好しの小学校教諭、三村鈴の悩みを解決し、前向きな思考に導いていくというストーリー。ダンスや歌などもあり、勇気や自信を得られる舞台だ。
脚本と演出は顧問の高野憲児教諭(62)。高野さん脚本の自主公演は今回が最後となる。これまで20作品以上手がけ、公演は40を超える。
演劇部は「楽しく、ワクワクを届けたい」をモットーに、「飽きのこない芝居づくり」を意識してきた。そんな同部ならではのコメディー要素あふれるせりふや所作にも注目だ。
大道具や小道具、チラシなどは部員が協力して作った。2年生で副部長の三村綸那(りんな)さん(16)は「見てくれた人が『面白かった』「『明日も頑張ろう』と思えるように全力で演じたい」と話す。
両日とも午後2時開演で約1時間半。無料。