留学生作文コンテスト 中国の司さん最優秀賞 授賞式で思い語る

松本市を拠点に青少年の国際交流などに取り組むボランティア団体「松本ワイズメンズクラブ」は12月14日、同市の大学や専門学校に通う留学生を対象にした作文コンテスト「アジア賞」の授賞式を市内で開いた。26回目の今年は30点の応募があり、最優秀賞に中国から信州大大学院に留学している司維さん(27)の作品が選ばれた。
医師を志す司さんは、故国で麻酔学を修めたが、臨床現場で自分の能力に不安になり、視野を広げようと来日したという。応募作では、信大女子ラクロス部や市内の食堂、自転車店で出会った人々との交流から「人生は美しく、生きがいがある」と感じるまでをつづった。
「作文コンテストは感謝の思いをまとめる機会になった」と司さん。今は、恩返しのために松本で地域医療に貢献していこうと考えているという。授賞式のスピーチでは、「多文化交流に努め、平和と共生の社会につなげたい」と語った。
コンテストには信大、松本大、丸の内ビジネス専門学校で学ぶ10カ国・地域の30人が応募した。他に2人が優秀賞、5人が特別賞に選ばれた。