塩尻市塩尻町の小野ふじさんが12月11日、105歳の誕生日を迎えた。週2回訪れるデイサービスセンター「ツクイ塩尻広丘」(広丘堅石)の職員が「これからも皆さんの目標になってください」と表彰状を渡し、利用者らと一緒に祝った。
皆で「ハッピーバースデートゥーユー」を歌い、ケーキのろうそくを吹き消した。居合わせた利用者から「お元気ですごい」と大きな拍手が送られた。
小野さんは1919(大正8)年、池田町生まれ。名前は出生時に家にあった掛け軸の、太田道灌が富士山を詠んだ歌に由来する。子どもの頃は小説を読むのが好きで、百人一首や花札で遊んだ。
介護サービスを利用し始めたのは101歳の時で、現在も歩行器を使って施設内を歩き、耳は遠いがユーモアあふれる会話ができる。好きな食べ物は「甘じょっぱい煮物」で「食事もしっかり食べる」と施設の職員も絶賛。健康の秘訣(ひけつ)は「気楽に暮らすこと」という。
塩尻市の統計によると、今年9月1日現在の市内最高齢は106歳の女性。100歳以上は男女計75人いる。