松本市の画家中村石浄さん(87、岡田下岡田)と書家大澤逸山さん(66、岡田松岡)は9日、岡田神社(岡田下岡田)に奉納する巳(み)年にちなんだ絵馬を制作した。
巳年は、ヘビが脱皮を繰り返して成長することから「復活と再生」、財運や繁栄の象徴など縁起が良い年といわれる。それにちなみ中村さんは、コマクサの花と遊ぶ2匹のヘビと男女の子ども、ハクモクレンの花を優しい色で描き、大澤さんは「金運」を墨で、「奉納」「岡田神社」を朱墨で力強く書いた。
二人は、同神社に絵馬奉納を15年続け、2023年に他界した地元の村山忠勇さん(享年82)の遺志を継ぎ、昨年も絵馬を制作。「希望が持てる幸せな年になってほしいという願いを込めた」
同神社氏子総代代行の大澤道直さん(73)は「昨年、参拝者に好評だったので今年もお願いした。村山さんも喜んでくれていると思う」と話し、22日に神社へ奉納するという。