発表会にオンラインで参加した赤津さん(右)と、商品を紹介するサンサンワイナリー栽培・醸造担当の田村彰吾さん(中央)
アウトドア用品販売のA&Fカントリー(本社・東京)が、サンサンワイナリー(塩尻市柿沢)と連携したオリジナルワインを発売した。A&Fの創業者で会長の赤津孝夫さん(77)は、塩尻市広丘吉田出身。両社を地縁が結びつけた。
同ワイナリーの自社畑の原料を用いた白ワイン「シャルドネ2023」と赤ワイン「メルロー2023」、4種のリンゴを用いたシードル「サイダー2022」の3品を造った。
白と赤のワインは、果実味そのものを生かしたフルーティーで軽やかな味わいで、グリル料理やポトフなどアウトドア料理と相性が良い。シードルはロゼ色の華やかさや炭酸の爽快感が特長という。
高校時代まで塩尻で過ごした赤津さんは、ブドウやワインになじみがあった。米国の取り引き先がワイナリーを所有しており、関心が高まっていたという。昨年、サンサンワイナリー近くにA&Fの配送センターができて交流が始まり、“連携ワイン”が実現した。
ラベルは米国人のイラストレーター、ジャック・アンルーさん(故人)が描いた山を使用。赤津さんが10年ほど前に制作を依頼した絵という。
同ワイナリーでの記者発表に、赤津さんはオンラインで参加し、「アウトドアにワインがあると彩りが増す。塩尻産ワインを広めたい」。来年以降も継続したいという。
ワインは赤、白とも750ミリリットル3520円、シードル375ミリリットル1980円。3品計410本限定で、東京・新宿などのA&Fカントリー3店舗で販売する。県内はワインのみ販売し、同ワイナリー直営店(塩尻市柿沢)や信毎メディアガーデン(松本市中央2)2階ポムジェなど4カ所で数本ずつ扱う。問い合わせは同ワイナリーTEL0263・51・8011