小学生ミニバスケットボールの第7回「しんきん&テレビ松本優勝旗争奪大会」は12月21、22日、塩尻市総合体育館ユメックスアリーナなど同市の3会場で開いた。男子はRISING JAM(ライジングジャム)U12(RJ、大町市)が2大会ぶり2度目の優勝。女子は西部グリーンスパンキーズ(GS、松本市)が4連覇で5度目の優勝を果たした。
大会は中信地方の男子12チーム、女子は同地方の12チームと県外の招待1チームが出場。男女ともトーナメント、1クオーター(Q)6分の計24分で争った。
2~8位は次の通り。
▽男子(2)穂高(3)松本SEIBU(4)安曇野南(5)塩尻GROWSTARS(6)松本清水(7)豊科(8)松本SEEKERS
▽女子(2)塩尻(3)池田(4)松本Rainbows(5)材木スポーツ少年団(金沢市)(6)MK-U12(7)松本SkyWings(8)穂高
男子・RISINGJAMU12 猛追振り切り2度目のV
男子決勝は、RJと4大会ぶりの優勝を狙う穂高の対戦。第1QはRJが22-6と引き離したが、第2Qは穂高が20点を挙げ、前半を34-26で折り返した。
後半、勢いを取り戻したRJは、安定した攻めで第3Qを46-30とし最終第4Qへ。ところがゴール近くでのミスと相手守備に阻まれて得点が伸びない。一方で猛追する穂高に残り1分を切ってフリースローやゴールを決められ冷や汗をかいたが、49-44で逃げ切った。
インフルエンザなどで主力3人を欠いたRJだが、ガードの鎌倉奏桜(そう)(穂高南5)が司令塔となり、センター林真槻(大町西6)とパワーフォワード牛山尊仁(三郷5)がリバウンドを奪い攻撃につなげるなど、「厚みのある守りと攻撃を仕かけられた」と鎌倉正茂コーチ。
鎌倉は「第1Qからトランジション(攻守の切り替え)が速く波に乗れたが、リードした第4Qでミスが多かったのが課題」とし、MVPに選ばれた林は「声を出してベンチも盛り上げた。皆で協力してつかみ取った勝利」と喜んだ。
主将の奥原晴(はる)(大町北6)は「主力を欠いた中、出場した選手が皆、よく走っていい試合ができた」と達成感をにじませた。
女子・西部グリーンスパンキーズ 力を見せつけ4連覇V5
女子決勝は、昨年度の県女王でもある西部GSが、初優勝を目指した塩尻を64-31の大差で下した。
第1Qは15-14と互角の展開だったが、第2Qに入ると西部GSが持ち味を発揮し、相手を素早くかわして攻撃し35-20とリード。後半も勢いは止まらず、第3Qで45-26とし、最終第4Qでさらに19点を加えた。速攻でのボール運びや、角度や距離を問わず確実に決めるシュートなどで、力を見せつけた。
MVPで主将のガード木我希叶(ききょう)(波田6)は「相手に付かれても焦らず、落ち着いて周囲を見ながらプレーができた」、フォワード岡田美咲(同)は「ドライブで相手に負けず、シュートを打てて良かった」と充実の表情。
この日の初戦の準決勝前は、4連覇への重圧で硬さも見られたというが、小澤公一コーチは「小さい選手は外からのシュートやボール運びを、大きな選手はゴール下やドライブをしっかりやってくれた。プラン通り」。
2年連続の全国大会出場が懸かる県U12選手権は、来年1月19日が準決勝と決勝。岡田は「シュートの練習をしっかりし、優勝するよう頑張りたい」、木我は「チームが一丸となり、最後まで諦めずに戦い抜きたい」。大舞台へ視界は良好だ。