モモ設計代表・百瀬久男さん 母校松工に1千万円寄付

機械の設計・製造を手がける松本市のモモ設計(島立)代表の百瀬久男さん(76)=写真右=が12月25日、母校の松本工業高校を訪れ、1千万円の寄付目録を野本裕之校長=写真左=に手渡した。
百瀬さんは機械科で学び、原動機クラブ(現・原動機部)に所属。1967年に卒業した後は、地元の機械設計や製造の会社でものづくりの腕を磨き、87年に現在の会社を創業した。
母校について「仲間と苦労を共にし、ものづくりの大変さや楽しさを知れた私の原点となる場所」と振り返り、「(寄付で)子どもたちの夢のお手伝いができれば」と話した。寄付金は応援したい学校などを選べる県の「信州『学び』応援寄付金」を活用した。
野本校長は「世の中の技術は日々進歩する。子どもたちのために大切に使っていきたい」と感謝し、技術や技能を習得するための材料・機械設備の購入費、体験などに充てる予定という。