サッカーJ3松本山雅FCは今年、前身のクラブ発足から数えて60年になる。節目の年に運営会社は、「変化」をキーワードにスタートを切った。1月6日の仕事始め式で小澤修一社長(45)=写真右=は「改革にストレスを感じているかもしれないが、乗り越えないと変化は生まれない。人としても組織としても進化しよう」とあいさつした。
松本市並柳1の事務所で行われた式には、社員ら約30人が出席。
小澤社長と共に昨年4月に代表取締役に就いた横関浩一執行責任者(45)=写真左=も、「時間はない。会社もチームも変わらないといけない。(Jリーグの成長に)乗り遅れないようにしよう」と呼びかけた。
式後に報道陣の取材に応じた小澤社長は、「変化しないと(リーグで)淘汰(とうた)されてしまう」と改めて危機感を語った。昨季J3の1位大宮、2位今治などを例に、運営会社の予算規模とトップチームの成績は比例する傾向にあると分析。「(現状の)13、14億円の予算ではJ2の上位に行けない」とし、経費の精査に努める一方、各事業の収益化を押し進める方針を示した。
新シーズンのチームは、想定した経費で編成できたとし、「J3で優勝できる陣容が整った」と評価。1カ月前のJ2昇格プレーオフ決勝を振り返り、「富山での悔しい思いを払拭(ふっしょく)する。(チームと運営会社で)一緒にやりたい」と決意を語った。