
松本市里山辺の岩波酒造が造った「造り酒屋の甘酒」が、第7回県甘酒鑑評会で県知事賞を受けた。受賞は4回目で、中信地方からは同社のみが選ばれた。
県内の酒造会社などが甘酒計22点を出品し、精米歩合に応じた2部門で甘味や風味を審査。85%未満の部門で同社を含む3社が受賞し、その中で最高賞に輝いた。
40年前から造り続けている甘酒は、70%まで磨いた県産米を使って丁寧に仕込んだストレートタイプ。さらっとした口当たりで、こうじの甘味と風味が感じられる。ノンアルコールなので、そのまま飲むほか牛乳や豆乳で割ったり、料理の隠し味に使ったりと、さまざまな楽しみ方ができるという。
杜氏(とうじ)の佐田直久さん(59)は「酒も甘酒もこうじ造りが重要。健康志向の高まりで発酵食品が再注目される中、甘酒で健康と笑顔を届けられたらうれしい」と話す。
350ミリリットル486円、900ミリリットル972円。同社や県内酒販店、スーパーなどで購入できる。TEL0263・25・1300