自動車ディーラーで保護犬譲渡会 安曇野市で2月9日 有志ら手を結び地域貢献も

保護犬の譲渡会が2月9日、安曇野市で開かれる。会場はホンダカーズ松本南有明店(穂高有明)で、自動車ディーラーでの譲渡会は県内では珍しいという。同社と、犬猫の保護活動をするジャミン(穂高牧)、保険会社の東京海上日動火災保険長野支店松本営業第二支社(松本市深志2)の三者が、地域貢献、保護犬に幸せな暮らしを─という共通の思いを核に、がっちりと手を結んだ。
東京海上日動の山﨑真由美さん(53)が、静岡県にある同社の静岡自動車営業部と自動車ディーラーが協力して譲渡会を開いていることを知った。一方、ジャミンは1年半ほど前からあづみ野HUB(安曇野市三郷温)で譲渡会を開いていた。地域貢献活動の橋渡しができればと、東京海上日動側から両者に声をかけた。「静岡の譲渡会は好評だと聞いている。犬を救う活動を知ってほしい」と山﨑さん。
ジャミンは、劣悪な環境で飼育するブリーダーから犬を助け出している。チワワ、ダックスフントなど現在10匹以上がいる。猫も、捨て猫の引き取りなどで10匹以上を世話している。
ジャミン代表の佐藤和枝さん(51)は、保護犬・猫について、「子犬、子猫を飼いたいと望む人が多いが、おとなの場合は性格が定まっており、飼い主の生活スタイルに合う子を選べる。お金で買うのではなく、こうした犬、猫にも目を向けてほしい」と話す。
ホンダカーズ松本南有明店にとって、初めての譲渡会。スタッフは犬好きが多く、村上元樹店長(34)は「多くの人に来てもらえたらうれしい。犬が幸せになるお手伝いができたらいい」。店のPR効果にも期待する。
午前11時~午後3時。ペキニーズ(雄)、チワワ(雄、雌)など8匹が来る予定。避妊、去勢、ワクチン接種、健康診断済みで、1匹4万~5万円ほどの譲渡費用が必要。犬は後日、スタッフが届ける。保護費用を捻出するため、チャリティーグッズの販売もある。