
2月1~4日に長野市エムウェーブで開く全国中学校スケート大会スピード競技に、中信地方からただ一人、桃井瑠璃音(鉢盛2)が出場する。初出場だった昨年は3000メートルで6位入賞。今年は昨年圏外だった1500メートルと両種目でさらに上位を目指す。
予選の県総体(6、7日・エムウェーブ)女子3000メートルは、2位に1秒30差を付ける4分29秒90で快勝。1500メートルは3位(2分10秒90)。県総体スピード競技も、中信地方の出場者は桃井だけだった。
昨年12月上旬にフォームを変えた成果で、得意の3000メートルは自己記録を10秒以上縮めた。1500メートルも5秒近く縮めたが、2位とわずか100分の32秒差だったため「悔しかった」。
全国大会へは「まだ改善できていない部分がある。そこを磨いてタイムを縮め、3000メートルは3位以内、1500メートルは入賞を目指す」と意気込む。
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桃井は、父の則美さん(46)ら今井小(松本市)の保護者らが指導するクラブで、3歳上の姉と共に幼児の頃からスケートを続けてきた。小学1年時から「ずっと1位を取りたいと思ってきた」という負けず嫌いだ。
本格的な競技リンクがない中信地方では、中学でスケートをやめる生徒が多い。宮田村や下諏訪町などのクラブに入り続ける選手もいるが、陸上部にも入った桃井は、則美さんと二人三脚でスケートを続けている。
則美さんは小学生までしか競技経験がなく、当初は「ルールなど分からないことだらけだった」といい、練習拠点の岡谷市のリンクで顔見知りになった指導者らから、助言をもらうことも。陸上では800メートルや駅伝に取り組む桃井は「両立は大変だが鍛えてもらい、仲間にも助けてもらっている」と感謝している。