朝日美術館で鉢盛中学校美術部員作品展

朝日村の朝日美術館(古見)は2月2日まで、鉢盛中学校(同)の美術部員51人らの作品展「個性あふれる一人一人の創造力(イマジネーション)」を開いている。絵画や立体作品など約100点と、美術部員が作った文化祭ステージバックの直近3年分を展示。初日の18日は部員15人と家族らがじっくりと鑑賞した。
ステージバックは元々4×8メートルの大作で、学芸員が展示を呼びかけたが、いざ運び込むと展示スペースの高さが足りなかった。そこで同部顧問の末益奈緒美教諭の了解を得て切断し、並べたり張り付けたりと工夫して展示した。
初めて会場に入り展示を見た部員らは思わず「おー」と声を上げ、「切ると聞いて不安だったが、立体的でむしろ迫力がすごい」と喜んだり、「間近で見るのは初めてだが、いろいろな技法を使っているんだね」と感心する保護者がいたり。
地元児童の作品を展示してきた同館と、大勢に作品を見てもらう機会がない美術部とのコラボで昨年初めて開催。部員のモチベーションが上がるのはもちろん、展示方法なども刺激になり、末益教諭は「部員が見せ方や演出の仕方も考えるようになった」と話す。
作者のコメントを添えた個人作品も、バラエティーに富む。部長の佐藤こはるさん(2年)は「一人一人が時間をかけて取り組んできた。コメントを読んで作品を見てもらえればうれしい」。副部長の小澤椿さんと渡邉琳(り)仁(ひと)さん(同)は「細かいところまでじっくり見てほしい」。
入場無料。午前9時~午後5時、月曜休館。同館TEL0263・99・2359