
松本市社会福祉協議会(双葉)が運営する就労継続支援B型事業所「希望の家」(同)に通う障がい者らが1月20日、「出張Cafeポリジ」として芳川地区みなみ福祉ひろば(村井町南2)に出向いた。体操やゲーム、コーヒーを囲んでの茶話会で地域住民と和やかに交流し、相互理解を深めた。
希望の家には知的障がいがある19人が通い、菓子箱の組み立てなどの軽作業を行っている。芳川公民館長の永田幸彦さんが以前、同事業所の所長だった縁で昨年11月、芳川地区福祉ひろば(野溝東2)で同様の会を初開催。今回は商業施設の2階に位置し、多世代の交流も目的としたみなみ福祉ひろばの定例健康教室の一環で行った。
住民約15人と障がい者9人が参加。「エルダー体操」で体を動かし、五つの班に分かれ、棒を真ん中に立て、お手玉を一個一個取り除いていくゲームで盛り上がった。
その後、「Cafeポリジ」(双葉)のコーヒーと菓子でティータイム。店さながらに進んでコーヒーを運ぶ障がい者もいて、宮本真莉笑さん(32、同市)は「初めて来たけど楽しい。皆さん優しい」。民生委員を務める大浜マリさん(78、村井町北)は「障がいのある人も地域に出て、顔を覚えていってもらえるといい。今後も自然に関わっていけたら」と話した。
希望の家の齊藤敬子所長は「家族と暮らす障がい者は親が亡くなった後、どう地域で生きていくかが課題。近所の人と交流し困った時は相談するなど、関係を築く第一歩になったら」と期待した。