
Q 子どもが学校に行かなくなりました。不登校がこのまま続いたらと思うと、不安でたまりません。(小学1年女子の母、同6年男子の父、中学2年女子の母など多数)
悩みや苦しみ誰かに伝えられる力を
A 「勉強が遅れてしまう」「みんなと同じことができないなんて」「登校が当たり前なのに家族(祖父母など)にも恥ずかしいと言われる」「部屋にこもって出てこない」「昼夜逆転していて家族も会えない」など不登校の相談は実はとても多いです。でも学年、学校環境、家庭事情、時期や段階などによって異なる対応が必要で、一般化してのお答えができません。
ただ共通して言えるのは、「学校に行かないわが子=悪い人間」ではないし、将来が閉ざされているわけではないということ。「学校に行きたくないんだね」と受け止め、「あなたの存在は私の宝だ」と伝え、関わり続けてほしいです。
もう一つ、最近重要だなと思っている言葉があります。それは「受助力」(造語なので辞書にはないかな)。字の通り「助けを受ける力、助けを乞う力」です。学校は担任だけでなくさまざまな立場の先生がいて安心の相談場所ですが、他にも市町村役場などの行政機関や、小児科・心療内科などの医療機関、民間の居場所・フリースクールなども相談可能。対応者がお子さんのために親身になってくれることは間違いないです!そしてその中には必ず、お子さんの心を温めほぐす存在が見つかります。
だからまず親自身が「助けて」と声を上げてください。悩んでいる、苦しい、と自分の気持ちを誰かに話してほしいのです。友達や信頼できる知り合いからでもいい。親の「受助力」をお子さんに見せてあげてほしい。恥も遠慮もなしで大丈夫、困ったときはお互いさまなのだということを。だって次はあなたが誰かをきっと助けられるから(いや今もあなたはお子さんの心の支えです)。
さて、もう一つの方法・考え方がありますが、それについてはまたいつか!
(小島亜矢子一般社団法人こどものみらい舎代表)