
ダイヤ改正で消えたJR中央東線下り特急「あずさ2号」を復活させ、「信州を元気に」と願う中信地区の有志の会が3月23日、歌謡曲「あずさ2号」でヒットした兄弟デュオ「狩人」のコンサートを松本市のキッセイ文化ホール(水汲)で開く。同曲や「特急あずさ」「あずさ2号」に関するエピソードも1月31日まで募集している。
1977年発売の「あずさ2号」は狩人のデビュー曲。サビの「8時ちょうどのあずさ2号で私は私はあなたから旅立ちます」のように、午前8時に新宿駅を出る列車に乗って信州を訪れる乗客でにぎわった。翌年のダイヤ改正で号数は上りが偶数、下りが奇数になり、現在は新宿午前8時発の下りは「5号」になった。
長年愛される曲を起爆剤に、列車旅で信州へ人を誘い観光振興や地域活性化につなげようと、当時のブームを知る世代が中心になって昨年6月、「あずさ2号を復活する会」を発足。公演で松本市を訪れた狩人の弟・加藤高道さんにメンバーが対面で熱意を伝え、コンサート出演の快諾を得た。
会は約20人で活動。「2号」の特別運行などや、あずさ車内や沿線駅の発車メロディーに同曲を採用といった働きかけに、多くの賛同者と取り組みたい考えだ。大内二三夫会長(76、同市)は「新幹線のような速さが全てではなく、旅情もかけがえのないもの。コンサートが起爆剤になり、多くの人が同じような気持ちになってもらえたら」と話す。
午後3時開演。3千円(当日4千円)、全席指定。詳細はホームページ=こちら。事務局TEL080・1201・9814
エピソードは200字以内。ファクス(0263・46・5178)、Eメール(y.y.tamanoyu@gmail.com)などで送る。