心待ちの市民ら利用「えんぱーく」リニューアルオープン

昨年8月から大規模改修工事のため閉館していた塩尻市民交流センターえんぱーく(大門一番町)が23日、約半年ぶりに再開し、待ちわびた市民らが訪れて利用している。照明のLED化や太陽光発電・蓄電池設備の新設で、環境負荷を減らして災害時にも対応した。2月1、2日にリニューアルオープンイベントを開く。

環境負荷減災害時にも対応

再開日の午前9時の開館と同時に一番乗りしたのは、市内の三村美里さん(29)、柚陽(ゆずひ)ちゃん(3)、彩陽(あやひ)ちゃん(1)親子。「再開を心待ちにしていた。(館内の)子育て支援センターで遊んで本を借りる」。3階の市民サロン(自由スペース)で勉強していた本田のどかさん(19、宗賀)は「小さい頃から利用し、今もよく使う。静かで集中できる」。
市立図書館もある同館は2010年に開館。LED照明で館内が明るくなり、電気代も年間約1千万円削減するほか、空調設備の更新で冷暖房効率が向上した。新たにソーラーパネルと蓄電池を設置して停電時にも電力を賄えるようにし、災害時の市役所の代替庁舎や指定緊急避難場所としての機能も強化した。費用は約12億円。
リニューアルオープンイベントの主な内容は次の通り。
【1日】▽マーケット(飲食7店)▽ワークショップ(干支(えと)てまり、改装廃材を使ったいすや雑貨作り他=一部締め切り済み)▽ぐるぐるブックス(図書館除籍本の譲渡)▽ゆでたかのさんとなぞとき(謎解き)▽しおじりエコ展(エコバッグ作り、体験型自然講座「ツキノワグマを知ろう!」、次世代エネルギーキット工作教室ほか)─。
【2日】▽マーケット(飲食と手作り品、ワークショップの24店)▽シリゼミマルシェ▽信州しおじり子ども本の寺子屋「マンガを体験しよう!知る・描く・学ぶ!」(講師・火ノ鹿たもんさん)▽ゲームコーナー(子育て支援センター)─。
ワークショップは一部有料。開催時間などは同館のウェブサイトに。TEL0263・53・3350