松本広域温泉協会が公式サイト開設 AI活用し“温泉”PR

松本平の温泉旅館などでつくる松本広域温泉協会(事務局・松本商工会議所)は、今月から公式サイト=こちら=を開設した。サイト内に対話型人工知能(AI)の「チャットGPT」を活用したコンシェルジュ(案内係)を導入した。
松本平には豊かな自然に囲まれた魅力的な26の温泉地が点在し、泉質や効能が異なる。「AI温泉コンシェルジュ」は、バラエティーに富んだ同協会会員約150の施設データを学習、一人一人が望む温泉地を紹介してくれる。例えば「静かな環境の温泉地を教えて」と尋ねると、データに基づいた温泉旅館の名や住所、泉質などが表示される。「眺望が良く、夜は星空が美しい」など特長も含め、最適な温泉プランを提案できる。
スマートフォンやパソコンから24時間アクセスでき、瞬時に応えられるのが最大の魅力だ。
松本商工会議所がAI導入やDX(デジタル変革)の推進を図る中で同協会に提案し、両者が連携して開発した。同会議所情報事業部のプログラマー梶原悠さんは、「温泉業や観光業のAI活用は珍しい」と話す。
同協会の花岡貞夫会長(70、松本市里山辺)は「バラエティーに富んだ魅力ある温泉がたくさんあることを(サイトを通じて)知ってほしい」と話している。
利用無料。