個性あふれる「山田炎の会」作陶展

中信地方の陶芸愛好者でつくる「山田炎の会」(大沢千尋会長、約25人)は、会員17人の作品展を松本市島内公民館の「ギャラリーピアッザ」で開いている。2月7日まで。
電動ろくろや手びねりで作った皿や花器、コップなど約200点を展示した。例年は焼成に松を用いたが、今回はナラやクヌギを使った。
会員の吉田美樹さん(63)は、鍋やコーヒーサーバーなどを出品した。同じ土でも燃やす木の種類によって色味が異なる面白さを伝えている。副会長の丸山富次さん(75)のヒマワリの壁掛けは、一枚一枚作った花びらを組み合わせて、1個の花に仕上げた。
大沢会長(72)は「それぞれの個性があふれる世界に一つだけの作品。狙ってできない焼き上がりの面白さを見てもらえたら」という。
同会は、土器を焼いた窯の跡が多く見つかった島内山田地区の歴史と遺産を受け継ぎ、自然に親しみながら仲間づくりをしようと2000年に結成。予約制で作陶や窯焼きの体験教室も開いている。問い合わせは大沢会長TEL090・1869・8007