科学の楽しさ子どもたちに 美須々ケ丘高生が「教室」スライム作りやマジックショー

松本市の松本美須々ケ丘高校で1月26日、「こども科学教室」が開かれた。午前と午後の部に未就学児と小学生計41人と保護者が参加し、高校生の指導でスライム作りや色水のマジックショーなどを楽しみ、科学に親しんだ。
総合的探究の時間の授業の一環で1年生と3年生7人が企画、運営した。
スライム作りは、コップに水と洗濯のりを入れて好みの色を付け、ホウ砂水を注ぎながら割り箸で混ぜて完成。なぜぷるぷるした感触になるのかを科学的に説明した。
ペットボトルに入った水を別のボトルに注ぐと、赤紫色のブドウジュースの色に変わるなど「色水の科学マジックショー」を見せると、子どもたちは驚いた様子で拍手が起きた。「指示薬を使い、加える液体が酸性か中性かアルカリ性かによって色が変わる性質を利用した」とネタばらしをした。
また、レモン汁やコーヒー、虫刺され塗り薬や塩素系洗浄剤など身の回りの溶液の液性を調べる実験も行い、「安全に暮らすために液性を知ることが必要」と教えた。
父親と妹と参加した旭町小学校3年の青木友里さん(9)は「初めて作ったスライムが面白かった。色が変わるマジックもすごいと思った」と興味深そうだった。
教室は「子どもたちに科学の楽しさを知ってもらおう」と2021年度から開き、8回目。リーダーの1年、中川大悟さん(16)は「本格的な科学の解説を小さい子に分かりやすく伝えるのは難しいが、自分自身も勉強になった」と話した。