
松本市の歯科医師、中島潤子さん(会田)が「更年期の壁あなたの不調は口呼吸が原因かも!?」を出版した。諦めたり我慢したりしていた不調が、呼吸を口から鼻に変えることで改善した症例も盛り込み、「口呼吸の視点から体を見直して」と呼びかけている。
「なぜ更年期の壁が存在するのか」「更年期の症状を改善させる上咽頭ケア」など全14章。口呼吸で体に起こることや、鼻呼吸に変えるためのセルフケアなどのほか、実際の症例も紹介した。
めまい、夜間頻尿、肩凝り、頭痛といった更年期に起こる不調を、男性、女性とも避けられない「大きな壁」と表現する。漢方薬やホルモン治療でも改善せず「気持ちの問題」と言われ、心療内科の受診を促されるケースもあるという。
口呼吸の弊害、鼻呼吸の大切さを広める中島さんは、睡眠時に鼻呼吸にするためのセルフケア、マウステーピングなどを患者に指導する中で、更年期障害が改善する人が出たことから、「口呼吸が原因の一つでは」と気づいたという。
「体が不調だと気持ちも暗くなる。改善すれば考え方も前向きになり、人生も変わる。そのきっかけになれば」と中島さん。
四六判、263ページ。1980円。丸善松本店(深志1)などで扱う。問い合わせは三和書籍TEL03・5395・4630