
塩尻市は1月25日、「北小野地区の未来を創るワークショップ」を市北小野地区センターで開いた。市が進める地域づくり計画(グランドデザイン)策定に住民の声を反映させる目的で、住民ら36人が地区の将来のあるべき姿を考えた。
参加者は6班に分かれ▽北小野らしさは何か▽2040年に目指す北小野の姿▽そのために何ができるか─を話し合い、模造紙に書き出した。
人口減少や少子高齢化が進む中、市は移住定住者の増加や持続可能な地域を目指すため、地域資源の発掘・活用を軸にしたグランドデザイン策定に本年度から取り組む。2005年から20年間の人口減少率が23・5%(543人)で、65歳以上の割合が40%を超える北小野地区を最初の対象にした。
ワークショップで出た意見は、市の委託を受けた「しおじり街元気カンパニー」が住民に行った聞き取りの結果と合わせてデザイン案に反映させ、住民組織の北小野地区振興会と協議し、4~5月に住民に周知する。
市地域づくり課の上村英文課長は「地区の現状をつかんでもらい、高齢者から若者まで、あらゆる世代の人が住みたくなる塩尻へ展開したい」と話した。