
松本市の信州大医学部保健学科の青木薫准教授=理学療法学=が1月29日、骨に発生する悪性腫瘍(がん)の中で最も頻度の高い「骨肉腫」について松商学園高校で講演した。特進コース2年生43人が聞いた。
青木さんは、一般的ながんは年を重ねるほどかかるリスクが高く、効果的な予防法は「酒を飲み過ぎない」「バランスの良い食事」「適度な運動」などと説明。「一番はたばこを吸わないこと」と強調した。
骨肉腫は、日本だと人口100万人当たり2、3人に発生する珍しい病気で認知度は低いが、10~20代の若者に多く発生している。「常に意識しなくてもいいが、こういう病気があることを頭の隅に置いてほしい」と話した。
講演は命の大切さを考え、将来の選択につなげてほしいと、担任の一人、塩野崎寛教諭が依頼した。青木さんは仕事のやりがいや、医療に関わるさまざまな職種も紹介した。
将来は医師を目指している福嶋彩人さん(17)は「(骨肉腫は)聞いたことはあったけど詳しくは知らなかったし、怖いと思った。体の違和感を放置しないように家族にも伝えたい」と話した。