
手間を惜しまず“こだわりのパン”
東京都日野市から移住した西脇大介さん(51)、英子さん(44)夫妻が開業。パンによって小麦を替えたり、近所の主婦が漬けた野沢菜を使ったりして、こだわりのパンを提供する。
小麦はゆめかおり、シラネコムギなど7種。それぞれ発酵時間が異なるので手間がかかるが、「面白い」と英子さん。野沢菜とクリームチーズを重ねて生地で包んだ「ノザーナ」(200円)は優しい味わい。スペルト小麦とライ麦、酵母、水だけで作る「ゲルソンパン」(320円)は人気。師匠のレシピを受け継いだ一品だ。
パン好きという英子さん。関東のパンを食べ歩き、自分でも作るようになった。大介さんも、仕事に面白みを感じられなかった時期で「好きな所で好きなことを始めよう」と安曇野市へ。「酒蔵が多いので、発酵物に適していると感じた」。生産者と顔が見える付き合いをしたいと感じたこともきっかけだ。
近隣の原料を使う、薬膳を取り入れたイートインを─など、「さらにこだわっていきたい」という。
水~土曜午前10時~午後4時。℡0263・74・4654