和洋“懐メロ”松本で演奏会 信大サークル「レトロ音楽倶楽部」

20世紀の音楽を演奏する信州大のサークル「レトロ音楽倶楽部(くらぶ)」が9日、松本市大手4の上土劇場でコンサートを開いた。約40人のメンバーが代わる代わるステージに立ち、自分たちが生まれる前に世に出たポピュラーソング約30曲を熱演した。
サークルは2014年12月創設で、本年度が10周年。人文学部3年の飯田もみ部長(21)が入った時のメンバーは10人程度だったというが、「知名度はどんどん上がっている。古い音楽が好きな人が多くなったと思う」。音楽初心者もいれば、吹奏楽経験者が金管楽器で加わることも。「いろんな楽器が生かせるのが昔の音楽の良さ」と飯田さん。
新潟県出身の同学部1年、中尾ひとみさん(19)は母親の影響で松田聖子が好きに。このサークルの存在が信大を志望した理由の一つだったという。入学後にベースを弾き始め、「気持ちよく体が揺れる、楽しめる演奏がしたい」と話す。
ホールでのコンサートは、コロナ禍による中止を挟んで8回目。創設時からの定番曲という「上を向いて歩こう」から始まり、中森明菜、スピッツ、マドンナなど、バラエティー豊かに和洋の楽曲を披露した。
客席も学生から年配まで幅広い年代層で埋まった。息子がメンバーという飯島町の女性(45)は、ほかの客からもらったペンライトを夫と振りながら聴いた。「雰囲気が良く、楽しめた」と笑顔を見せた。
同サークルは演奏動画や活動予定を各種のSNSで発信している。こちらから。