
CSA(Community Supported Agriculture(コミュニティーサポーテッドアグリカルチャー)。「小太郎、また横文字かよ」とお叱りをいただきそうですが…。少しお付き合いください。
「地域支援型農業」と訳され、1980年代に米国で始まったという説がある農業モデルです。今では欧米を中心に世界各国の都市に広がっているようです。
具体的には、消費者である地域住民が、前もって代金を農家に支払い、定期的に新鮮な農作物を受け取る契約を結ぶ農業のことを指します。
消費者の立場からすると、「どうせ稲刈りが終わる季節になれば、小太郎米の新米を買うのだから先に代金を払っておくか」ということでしょうか。
農機具は壊れます。壊れないまでも農繁期になる前に、気になっている箇所があれば整備しておきたいものです。田植え機なんて精密機械ですからね。農家にとってみれば、その時に、先払いされた資金があれば助かるというわけです。
昨年の「令和の米騒動」以降、スーパーマーケットやJAに対する消費者の感覚や認識は変わり始めています。何しろ主食の米が手に入らないという衝撃は大きかったのです。
以前に紹介した、今年から始める「小太郎米シェア田んぼ」の参加者の枠がすぐに埋まったのもその表れでしょう。1反の水田を、5家族で作業分担し、収穫した米をシェアする全く新しい農業モデルです。
何かのご縁でつながった方たちから、「先払い」という形で支援の輪が広がりつつあります。地域の食料供給の、持続可能性の決め手となるだけではなく、地域コミュニティーの絆も深まりそうですね。