5作目の詩集自費出版 中野実佐雄さん直近5年の20編収録

塩尻市宗賀の市職員・中野実佐雄(ペンネーム・なかのみさお)さん(66)が、詩集「君はいつも風の中を走っていた」を自費出版した。5作目の詩集で、2019年から5年間に作った20編を収録。中野さんと親交があり、今月4日に89歳で亡くなった長野市出身の児童文学作家・和田登さんが、帯にコメントを寄せている。
自身の心象風景や読んだ本、観賞したテレビドラマから思いが膨らみ詩作することが多いという中野さん。
「うぃずの森で」は、以前に市民交流センターえんぱーく内にあったカフェに出入りする人々と、窓辺で外を見ている“僕”を詠み、「南の風(パイヌカジ)よ」は、作家の下嶋哲郎さんの著書に着想を得た。
タイトルに掲げた作品は、中学の同級生を追想した詩。「生来の病で体も運動機能も普通でなかったA君は、どんな時も笑顔で一生懸命だった」とし、中野さんは「生きるのに大切なものは何だろうと、年齢を重ねた今考える」と話す。
四六判、65ページ。1650円。市内の書店で取り扱う。問い合わせは中野さTEL090・7200・8511