中華料理店50年 自作の詩を歌い10年 松本の藤井さん集大成のライブ

松本市のJR松本駅前で中華料理店を営む傍ら、藤祐一の名で音楽活動をする藤井國廣(くにひろ)さん(82、南浅間=写真右)を中心としたコンサート「絆歌(きずなうた)」が3月9日、安曇野市穂高交流学習センターみらいで開かれる。藤井さんが店を始めて50年、自作の詩の楽曲を歌い始めて10年になる節目に合わせて開催。音楽仲間らがサポートする。
藤井さんは、ブルース調の「一人ぼっちのララバイ」、昭和歌謡「松本恋しぐれ」や、他の出演者とのデュエットなどを含め、7曲披露。「松本恋しぐれ」は、別れた男性をしのぶ女性の心情を、松本市内の史跡などを織り交ぜながら伝える。
当日は、同市の演歌歌手諏訪貴士さんや、フォークユニット「ぱぴるす」なども出演する。
藤井さんは、信州食堂若大将(中央1)を営み、飲食関係団体の役職を務めた。詩を作り始めたのは30年ほど前からで、東日本大震災を機に「もっと残したい」と思うように。知り合いの音楽家に曲を付けてもらい、各地の歌の会で披露してきた。
今回は、藤井さんの「人生の集大成となるコンサートを」との願いを知った「ぱぴるす」メンバーの中村雅彦さん(里山辺)=写真左=らが「愛唱歌楽会(がっかい)」と名付けたグループをつくり、準備してきた。
藤井さんは「聞いてくれた人の心に残るコンサートにしたい」と意欲を燃やす。
午後1時半開演。入場料3500円。