
NPO法人松本CINEMAセレクト(事務局・山形村)は3月1、2日、相米慎二監督(1948~2001年)の後期代表作「お引越し」=写真「夏の庭ザ・フレンズ」の4Kリマスター版を松本市のまつもと市民芸術館(深志3)で自主上映する。1日は映画ジャーナリストの金原由佳さんのトークイベントがある。
相米監督は、「セーラー服と機関銃」(81年)などで知られる、80~90年代を代表する監督。薬師丸ひろ子さん、工藤夕貴さん、永瀬正敏さんら若手俳優の魅力を引き出し、スクリーンに焼き付けた。
「お引越し」(93年)は、両親の離婚を阻止すべく奮闘する少女を描いた作品で、当時小学6年生だった田畑智子さんのデビュー作。中井貴一さんと桜田淳子さんが夫婦を演じる。
「夏の庭─」(94年)は、死に興味を持ち始めた3人の小6男子と近所の老人との交流を描いた物語。老人を三國連太郎さんが演じている。
トークをする金原さんは、相米監督と親交が厚く、「相米慎二という未来」(東京ニュース通信社)などの著書がある。1日の上映後に行い、トークだけの参加は無料。
「お引越し」は1日午後4時(6時10分から金原さんのトーク)、2日午後0時10分、「夏の庭─」は1日午後7時15分、2日午後2時半。各回前売り、大学生以下の学生1400円、当日1800円。チケットはシネマセレクトホームページから。問い合わせはシネマセレクトTEL0263・98・4928