松本パルコと共に2月28日閉店 地域に愛され40年 「ファイブホルンダイニング」谷口店長に聞く

松本パルコ(松本市中央1)と共に、2月28日を最後に閉店する同店1階のレストラン「ファイブホルンダイニング」。松本パルコが創業した1984年からのテナントで、「チョコレートケーキ」をはじめとしたケーキが多くの市民に愛された。40年の歴史に幕を閉じる前に、谷口充店長(54)に現在の心境などを聞いた。
─閉店が3日後に迫った。
この店で最初に働いたのが2001年からの3年間。当時は開店と同時に満席になるくらい大人気だった。今でも地元の人たちを中心に支持されている。そういった多くの市民に愛された店がなくなるのは、とても寂しい。
─店の代名詞ともいえるケーキについて思うことは。
今でこそ、さまざまな料理を出したり、ワインを充実させたりしたが、「ファイブホルン=ケーキ」だ。中でもここのチョコレートケーキは、日本一おいしいと思える。コロナ禍が明けた23年ごろ、久しぶりに松本に帰省した人たちが、こぞってチョコレートケーキを買ってくれた。それだけ地元に根付いた味だ。
─今後のケーキの扱いについて。
ものすごいブランド価値がある。店で食べることはできなくなるが、テイクアウトできる店が3店残る。そこで、このブランドと味を継承していかなければ。
─新店舗については。
今のところ未定だ。
─お客へ一言。
これだけ観光客が増えた中でも、とにかく地元の人に愛してもらった。そのおかげで今まで続けてこられた。